SNSで話題になっていた映画『先生の白い嘘』が気になったので早速映画を観てきました!
7月5日に、映画『先生の白い嘘』の公開初日舞台あいさつに登壇した三木監督が
今回、私の不用意な発言により皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことをこの場を借りて謝罪したいと思います。本当に申し訳ございませんでた。
と謝罪され話題になった映画です。
映画『先生の白い嘘』の舞台挨拶で謝罪されSNSで反響を呼んでいる理由は
奈緒からの『あるお願い』を三木監督が断ったから・・・です。
映画『先生の白い嘘』の感想ネタバレあり解説
映画館を観に行ってきたので、こんなカードをもらいました!
カードの裏には原作漫画が無料で読める!とQRコードもついていましたよ!
奈緒さんの演技力が抜群ですし、風間俊介さんもさすがの演技力でした。
この映画は、1人の女性が“自らの性に対する矛盾した感情”や
男女間に存在する“性の格差”に向き合う映画です。
新妻くんがバイト先の既婚女性と関係を持ったことを相談するシーン
『生きてるだけでこんな目に遭う』
『私が女のせいで 女が女というせいで』
と美鈴は新妻くんに言ってしまうシーンがありましたが、
性被害を受け続けている美鈴は自分を責め続けていました。
美鈴の発言があらわすように、被害を訴えることのハードルの高さが伺えますね。
美鈴の学校まで早藤くんが車で行き車に呼び出すシーン
性被害にあった女性は自分を責め続けます。
性被害をなかったことにして、自分は傷ついてないしと思い込もうとしたりする心理があります。
早藤くんから酷い性被害を受けていた、美鈴は一方的に早藤くんを好きになっていたように
早藤くんの呼び出しに応じてしまう美鈴の心境はただの恐怖心だけではなかったのだと思う。
新妻くんが美鈴の家に庭の手入れにいきキスをするシーン
ずっと性被害で心を閉ざした美鈴が教え子の新妻くんに心を開き
新妻くんも同じく性被害を受けていた1人なので、好きでキスをしたいという行為がタブーのように
相手をどう思わせるか?傷をつけてしまうのではないか?
そう考え、簡単に思うように行動できなくなるんですね・・・
人間の悩みはそう簡単ではないから・・・
一度傷ついた体と脳みそはそう簡単にはダメージから回復できないのだということです。
早藤くんが首を吊って自殺未遂をするシーン
ひどい男だなと観ていて途中までは気持ち悪かったけれど、早藤くんまで心病んでいたとは・・・
彼こそ酷い闇にずっといたんですね。底知れない闇にいたことを美奈子は知っていたんですね。
美奈子は全てを知っている上で、早藤くんを愛していて救わないといけないと葛藤があったのでしょうね。
美奈子が刑務所に早藤くんに面会に行くシーン
子供が産まれ刑務所にいる早藤くんに面会に行く美奈子が手に持っていたノートには
これには驚きました。母は強いからなのか?母性なのか?それとも美奈子も頭おかしいのか?
愛しているからなのか?少し考えされられました。。。
心にこれほどの傷を負った場合、立ちなおるのは壮絶だと思いますが、周りのサポートと
自分に打ち勝つ力がみなぎるほどの愛が必要なんですね。。。
奈緒さんがコメントしたように
もし自分の誠意を脅かす人が現れたら、自分の気持ちを守ろうと思うし
そして、誰かが悲しんでいたら手を差し伸べられるような人間でありたいと思いました。
主人公の美鈴が主な被害者として映画はスタートするけど、
最終的には新妻くんも、早藤くんも、美奈子もが何らかの被害者であり、何らかの加害者でした。
人間の心の奥に潜む醜さはそう簡単には解決できないから・・・・
まとめ
この映画『先生の白い嘘』は
奈緒がインティマシー・コーディネーターを要望したのにもかかわらず
三木監督が間に誰も入れたくなかったという理由で断ったことに批判が大きくなっています。
この映画だからこそ、私はインティマシー・コーディネーターを入れて欲しかったと
そして、今後の日本の課題だと思いました。
映画『先生の白い嘘』のキャストは?
原美鈴役 | 奈緒 |
新妻祐希役 | 猪狩蒼弥 |
渕野美奈子役 | 三吉彩花 |
早藤雅巳役 | 風間俊介 |
演技派のキャストが『性』をテーマにした人間模様を演じています!
映画『先生の白い嘘』の監督・スタッフは?
原作 | 鳥飼茜 |
監督 | 三木康一郎 |
脚本 | 安達奈緒子 |
三木康一郎監督の代表作品には
映画『植物図鑑 運命の恋拾いました』
ドラマ『トリハダ~夜ふかしのあなたにゾクッとする話を』(フジテレビ系)
『覆面系ノイズ』・『リベンジgirl』・『旅猫リポート』・『弱虫ペダル』などがあります。
まとめ
SNSで話題となっていたので観に行きましたが、男女の性について観た人の年齢や環境や
性別によって受け取ることや感じることは異なりそうな映画だと思います。
男女の性の不条理は、デリケートな部分です。
ですが、デリケートな問題を映画化されたこの作品はとても考えさせられる良い映画でした。
ぜひ、観に行ってくださいね!