NHKで放送中のドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に
草太役で出演している吉田葵さんが注目されてます!
ドラマを見ている人に幸せが届くような演技をしてくれる吉田葵さんは
17歳のダウン症という特性を持った青年です。
『かぞかぞ』で演じる吉田葵さんの演技力や、彼の魅力の源はどこから湧き出ているのでしょうか?
その影には、母の吉田佐知子さんのいっぱいいっぱいの愛情と献身的な支えがありました。
ダウン症という特性について、母の吉田佐知子さんの不安と葛藤の日々からの決断や
佐知子さんがどのように吉田葵さんを支えてきたのか?について紹介します。
吉田葵が俳優になるまで!母佐知子さんの愛と支えで夢を叶える・・
吉田葵 公式X
吉田葵さんは俳優に簡単になったわけではありません。
母吉田佐知子さんの我が子を想う溢れんばかりの愛と、献身的な支えなく語ることはできません。
葵さんがダウン症とわかり不安と葛藤の日々そして決断へ
母佐知子さんは出産直後に医師から
『もしかしたらお子さんはダウン症かもしれません』と告げられました。
最初は、予想もしてなかった事にパニックになり
『聞かなかったことにしよう』と思ったそうです。
息子の将来を考えると不安で仕方なくなりました。
不安と葛藤の日々がしばらく続きました。
その後、生後7ヶ月の頃に心臓手術を受けることになった息子の姿を見て
『私が泣いている場合じゃない!一緒に生きていこう!』と決意し
『ママのところに生まれてよかった』と思えるような母になることを決めました。
母佐知子さんのたくましさ&前向きな生き方
葵さんが生まれて間もない頃からずっと泣いてばかりだった佐知子さんは、
『ネガティブなことばかり考えないで前向きに生きよう!』と気持ちをリセットしました。
マインドを切り替えることのできる母佐知子さんのたくましさが葵さんの魅力の源なんですね。
また、葵さんが『ダウン症は僕の特徴です』と前向きに捉えている背景にも
母佐知子さんからの影響があります。
人には得意不得意があるから、好きで得意なことを頑張っていったら?ダウン症のある人たちは世界中にたくさんいるよ!
佐知子さんはこのように葵さんに言ったそうです。
葵さんが幼稚園に!そしてその後の葵さんの進路は?
幼稚園では友達もでき楽しく過ごした葵さんは、小学校低学年までは普通学級に!
幼稚園の同級生たちが同じ小学校にいこう!と誘ってくれたんだって〜〜
支援学級への進路も考えた佐知子さんですが、
小学校の校長先生に相談に行き、幼稚園での葵さんの頑張りや成長を伝えます。
『まずはやってみましょう!』と地元の小学校に通うことに!
葵さんは、小学校3年生からは支援学級に転学しました。
支援学級の先生方が得意な分野を伸ばし、
苦手な分野を手厚くサポートしてくれる支援学級が適していると考えたからです。
母佐知子さんは葵さんの特性を最大限に発揮できるようにと育てていたんですね!
『視覚特性』母佐知子さんのサポートとは?
母佐知子さんは葵さんの『視覚優位』の特性があることに注目しました!
それって目から入る情報を処理しやすいってこと?
そうだよ!耳で聞くより、目で見たことの方が理解しやすいってこと!
葵さんが体を動かしているときに生き生きしていることに気づき
バレエやダンスや合唱や指揮などいろいろな事にチャレンジさせて
体を使って表現させる活動に積極的に参加させました。
このようないろいろな体験や活動が葵さんを成長させ俳優としての活躍に繋がっているのでしょう。
佐知子さんは葵さんの視覚特性を理解してサポートしてきました。
- 予定をカレンダーに書く
- ホワイトボードにやることを書く
- アナログ時計やタイムタイマーを使ってあと何分かわかるように工夫する
このようなサポートのおかげで葵さんは行動しやすくなりました。
そして、
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の撮影現場では・・・
- 撮影の段取りや注意事項をノートに箇条書きで整理する
- 番号をつけてわかりやすく伝えるように工夫する
撮影もスムーズに進行するようになったそうです。
葵さんが俳優を目指した理由は兄の影響
- 兄の姿を見てテレビやお客さんの前に出てみたい
- 合唱団の指揮者やバレエの発表会で舞台にでることが楽しかった
兄の影響を受け俳優を目指すようになります。
きっかけはお兄ちゃんだったんだね!
またダウン症の特性で、猫背になりやすかったり言葉に詰まることもあるけれど
そこは兄が『背中が丸まっているよ』『ゆっくりと落ち着いて話そう!』とフォローしてくれる。
葵さんにとって7つ上の兄の存在はとっても大きいということがわかりますね!
お兄さんだけでなく母佐知子さんが葵さんの特性を理解し
溢れんばかりの愛情とサポートがあったからこそ夢(俳優)が叶ったのだと言えるでしょう。
ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』で草太役!
ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』とは?
父が急逝し、母は突然車いすユーザーになって、そして弟はダウン症に。
そんな家族の日々の日常の出来事を描いたドラマが
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』です。
すーーっと体ににじんできて心がじんわりとボカボカしてくる。
そして、すごく笑えると思ったら泣けてきたり忙しい。。。そんなドラマです!
【ダウン症の俳優】吉田葵さんが草太役に!
遊園地のシーンとひなちゃんのシーンが好きです。他にもたくさん好きです。
— 吉田葵 ✩ 𝖠𝗈𝗂 𝖸𝗈𝗌𝗁𝗂𝖽𝖺 (@aoao_yoshida) August 27, 2024
七実ちゃんがいっぱい笑ってよかったです。☺️
七美ちゃんがんばれ!!🥰
おやすみ⭐
AOI#かぞかぞ pic.twitter.com/LZVva4TLOp
ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』のオーディションに
日本ダウン症協会の方からお誘いがあって挑戦しました。
10人ほどの候補者の中から見事、ダウン症俳優の吉田葵さんが草太役に抜擢されました!
もともと吉田葵さんは障害者専門のプロダクションに所属していて
演技やボイストレーニングなどのレッスンを受けていました。(現在はハッタオフィス所属)
メインキャストにダウン症の俳優の起用が話題に!
舞台「#ビリーエリオット」を観に行きました‼️
— 吉田葵 ✩ 𝖠𝗈𝗂 𝖸𝗈𝗌𝗁𝗂𝖽𝖺 (@aoao_yoshida) September 8, 2024
ビリーは、バレエとダンスどっちもキレキレのプロでした👏もう大拍手です!!感動しました。
僕もモダンバレエを7年間習っていたので、また踊りたくなりました🥹
僕の大好きな人たちと観に行ったことが、すごく幸せです🥰
AOI#billyelliot2024 pic.twitter.com/n33v3cekpx
ダウン症がある俳優を連続ドラマのメインキャストとして起用されたのは、
日本では『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』が初めてのことでした。
世界では『障害のある当事者を起用する』という流れが広がりつつあります。
まとめ
心がじんわりと暖かくなってくるドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
の草太役の葵さんの母佐知子さんの愛とサポートが本当に素晴らしいことを紹介しました。
葵さん自身も魅力ある青年とドラマを見ていても感じます。
葵さんを出産し、ダウン症という特性を受け入れるまでの不安と葛藤の日々を乗り越え
葵さんの特性を理解し才能を伸ばしここまでの立派な俳優に育ててきた母佐知子さん。
本当に言葉では表せないくらいの愛情を感じました。
今後の吉田葵さんと佐知子さんの二人三脚での活躍を楽しみにしています。